中津・耶馬渓・山国川・青の洞門と禅海和尚と罪の償い

熊本ごみしょりおじさんと湯島紀行

2010年11月06日 09:15


耶馬渓は 眺望成る英彦山の 山国川沿いに
その禅海和尚は トンネルを石鑿と槌を振るい乍
造り上げた像が 坐しておられた。
当の ”青の洞門”は 勘違いで 
車で 通り抜けてところがそうだと思っていたが
余りにも 大きくて昔見た 洞門とは大違いであった
それもそのはずで その下の山国川沿いに
一部が 残っていた。その和尚さんの 鑿跡も
確かにあり 菊池寛の小説 ”恩讐の彼方に”
思い出して その主人公 了海和尚は 殺人を犯し
この地に 托鉢の途中で住み着き 一人文経を
唱えながら この鎖渡し橋の難所を300mmも掘り進み
やがて 18年も過ぎる頃 讐と狙う青年が現れたが
その青年も 最後は 自分もその作業に加わり
約束の 完成後も 涙にむせぶ青年は 斬る事が
出来なかったと言う。それは罪えの償いであり
かよわき人間が成した偉業であり 言い伝えでは
30年もかかったと言う。
禅海和尚が そうであったとは思わないが
なぜか 自分の身の 細々とした罪の償いも 又
決着のついたところで この世を去りたいと思うのだ。

ご連絡はこちら 
ksrkhiroshi@yahoo.co.jp


にほんブログ村

関連記事