旅の途中で・・・3
確かに 一家は
離散したのだろう。
何で 離散して
何で 自分が
こんな島で こんなに
人間の 究極の
生活みたいな事を しなければ ならなかったか その時まじまじと
意外に 冷静に 振り返っていたが 「おんなじかァー」
呟くように 吐き捨てた。
結局は 見知らぬ実父の 死を恨むところに 辿りついてしまう
そこまで考えると 少年ながらに 責任が誰にも無いことに
気がつく しかし そのどうどうめぐりが 墓穴に食い込んで
行くような繰り返しに たまらなく悲しさや 切なさが 込上げてくる。
宙に 浮いたような自分の存在に 帰る所なんて
在りはしなかった。
ますますの 意識過剰な
少年の捨て身の 生き方に 拍車をかけた。
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