炊飯器と人の一生(その1)
二・三日前の
熊日新聞の閑人囈語に
感動した 何でもない社会の
出来事が 同じような事が
あるんだと 感心した。
それは 歌人の 石田比呂志の 「万引」と言う
作家 井上ひさしさんの 随筆集の 紹介であったが
もう 20数年前になるか 現代のリサイクル店とは程と遠いが
簡単な 持って来ては 積み重ねて適当な値段で売るだけの
現代の リサイクル店の走りを 始めた頃の話だ。
洗いテスト済の展示した 炊飯器が 盗まれた事があった。
いつもの事だが取られた所に 紙に親子4人 細々の暮らしを
している事と 出来れば返して欲しいと 多少脅迫じみた事を
書き 張り出していた。
これからの予防と 鬱憤晴らしの意味もあった。
しかし 何を間違ったか 一週間もしてから 若い青年が
片手に 炊飯器を持って現れた。
驚いたのは おじさんであった 今まで一度としてこんな事は
無かったから 対応に苦慮したが
やがて おじさんは 青年を 事務所に入れ話を 聞いた。
(明日叉報告)
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